京論壇2018公式ブログ

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過去参加者の声②:「頭がはち切れるまで思考を重ねる」こと

こんにちは!副代表の浦野です。

 

いよいよ北京での議題決定会議が週末に迫り、大忙しの運営陣です。

 

北京大生たちと3日間話し合い、みなさんに応募してもらえるような議題を決めていきたいと思います!

 

さて、本日は「参加者の声」2回目として、昨年度ジェンダー分科会に参加してくれた大島くんに書いてもらいました!

 

頭脳明晰な彼らしく、いろいろと深い洞察が盛り込まれています…!ご期待ください!

 

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様々なサークル・団体が新歓活動を行うこの4月、慣れない人にはあまりに多すぎて全然区別がつかないかもしれません。

 

今日は、僕自身が他団体の活動に参加したり、他団体の友人から話を聞く中で、京論壇の魅力であり強みであると思うところを3点ご紹介したいと思います。

 

まず1つ目は、圧倒的に充実した議論です。100時間以上英語で議論を重ねます。

 

メンバーは選考通過後、分科会毎に分かれ週1回のペースで集まり、事前勉強を重ねて行きます。

 

僕の所属していたジェンダー分科会では、毎週ジェンダーにまつわる本や、論文を読み、議論のフレームワークを考えて行きました。外交官、新聞記者、副市長など各界で活躍しておられる先輩方の助言も受けつつ、実際の本番を迎えました。

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京論壇のセッションでは、北京で1週間、東京で1週間、合計100時間以上英語で議論をします。朝から晩まで、夕飯後も議論をしますが、非常に刺激的で充実した日々でした。(僕の聞く限り、ここまで議論に時間を掛ける団体は他にないです。)

 

ジェンダー分科会の議論では、トータルの議論時間がかなり長い分、教育の問題、キャリアにまつわる問題、家族のあり方にまつわる問題を一つ一つかなり時間を掛けて扱うことができました。表層的な事象の共有だけに留まらず、その背後にある原因や価値観まで探ることが出来たのは大きな収穫だったと感じています。

 

 

2点目は、優秀で刺激的なメンバーです。

 

他の多くの団体が駒場に在籍する1,2年生中心であるのに対して、京論壇は上級生の割合がかなり高いです。他団体で経験を積んだ先輩方も非常に多く、個々の専門分野に由来する意見も非常に勉強になりました。もちろん、議論の相手である北京大生も中国の熾烈な競争を勝ち抜いてきたトップ層であり、非常に優秀です。

 

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2年生として参加した僕にとっては、頼もしい先輩方に刺激を貰いながら負けじと頑張るとても良い機会になったので、下級生の皆さんも勇気をもってチャレンジをしてみることをお勧めします。既に他の国際交流系の団体を経験してきた上級生にとっても、質の高い議論が担保された満足のいく活動であるはずです。

 

 

3点目は、北京大と東大による1対1の議論であるということです。

 

中国というのは面白い国で、日中は空間的に非常に近いものの、異なった時間的変遷を経て、異なった価値観、社会規範、文化が形成されてきました。一方で実際に中国人と腰を据えてじっくり話したことがある人は少なく、日本においては過度な一般化やステレオタイプに基づいて語られることが多いように思えます。

 

京論壇は、北京大生と直接議論を重ねることで彼らのあり方をより正確に捉える場であると共に、自己の価値観を相対化し、如何に恣意的な基盤によって自己の価値観が形成されてきたかを認識する大事な場となります。

 

また、2つの大学の1対1での議論であるというのも大きな魅力です。数多くの大学が参加する団体では多様性がある一方、それぞれの事情の共有だけで時間が尽きてしまい、議論が広く浅いものになってしまいがちです。京論壇では2大学の学生の価値観や2国間の事象を時間を掛けて掘り下げて、より深い議論をすることができます。

 

例えば、ジェンダー分科会では、日中間で対照的な女性の就業について、データや状況の共有だけに留まらず、どこからその差が生まれたのかについて、社会的側面、歴史的側面、制度的側面など様々な切り口から分析を重ねて行きました。

 

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事象レベルの知識を獲得の多くは、日本にいて本を読んだりデータを見ることで可能でしょう。密度の濃い時間を掛けた議論で頭がはち切れるまで思考を重ね、北京大生の価値観と自己の価値観を掘り下げていく作業こそが京論壇のみで体感できる貴重な体験です。

 

これを読んで京論壇に少しでも興味を持って下さる方がいたならば幸いです。

もし応募を迷っている人がいるならば、一歩を踏み出してみることをお勧めします。

 

工学部システム創成学科 3年 大島航

 

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頭がはち切れるまで思考を重ねたい方、ご応募をお待ちしています!笑

 

次回は北京での事前会議の様子をお伝えしたいと思います。

 

この会議が終わって数日内に、応募の受付を開始する予定です。お楽しみに!