分科会テーマ発表② "Competition and Justice"
分科会紹介2回目は、"Competition and Justice"「競争と正義」分科会です。
最近「インスタ映え」競争から、受験・就活・残業、企業のせめぎあいや自治体間のリソース配分まで、多様なテーマを一つの切り口で鳥瞰する問題意識は必見です!
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「競争と正義」分科会では、従来より「平等」や「公正」といった概念の下で議論されてきた「社会正義」に関する問題意識に、「競争」という切り口から向き合っていきます。
私たち自身、過酷な受験競争を経験し、その後の就職活動を目前とした、もしくは既に取り組んでいる人が多いでしょう。
このように常に「競争」を志向し「競争」に晒される社会において、その「競争」が果たしてフェアなのか、本当に必要なのか、より「善く」するためにはどのような方法があり得るのか、そういった問いに自分たちなりに答えるべく議論していきたいと考えています。
具体的には、個人レベルと組織レベルの競争の両側面を捉え、前者に関わる教育・受験システム、就活、残業と昇進といったテーマや、後者の例として大企業と新興企業とのせめぎ合い、地域差や助成金・過剰投資などの問題に焦点を当てていきます。
これら具体的なケースの選択は参加者が確定した後、各々の興味関心に応じて調整していく予定です。その際、以下のような質問を問い続けることで社会や私たち分科会メンバーの思考に迫りたいと考えています。
・なぜそれほどの競争が存在するのか?
・どういった目的があれば競争は望ましいのか?
・競争のデメリットや非効率性はないか?
・どのような制度・規制・ルールがあればより「善い」競争になるか?
・個人レベルと組織レベルの競争はどのように関係しているか?
近年日本では、「インスタ映え」で自分を良く見せようとする傾向が話題になったり、過労自殺などの問題を受けて残業の見直し・報酬制度の見直しが行われたりと、人と比べて自分をどう際立たせるのかを改めて考えなければならない時代が来ています。
日本も中国も社会として安定成長の段階に入っていく中で、広がり固定化する格差や激化する競争を前に、今一度こういった根本的な疑問をぶつけ合い、より善い社会のあり方を考えていくことは、一人一人がこの先胸を張って社会に出ていくために何かしらの光を与えてくれるのではないでしょうか。
学年や専攻など関係なく、多様なバックグラウンドを持った方が応募してくださるのをお待ちしています!
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こちらの事前渡航に関する記事にて悪戦苦闘していたのは、この分科会の議題設定でした。(裏話)
最終的には、面白い切り口と話題の広がりをもった議題にまとまったかと思います!
ご応募はこちらから!お待ちしています( ^ω^ )