京論壇2018公式ブログ

京論壇2018の公式ブログです。活動報告やイベントのお知らせを行います。

代表挨拶

こんにちは。京論壇2018の代表となりました、東京大学教養学部3年の橘高秀(きったか・しゅう)です。これから1年間、京論壇をどうぞよろしくお願いします。

 

初投稿となるこの記事では、京論壇の紹介も兼ねて、京論壇2018の目指すものについて記させていただきます。

 

京論壇は2005年に設立され、今年13年目を迎える東京大学北京大学の学生討論団体です。東京大学北京大学の学生それぞれ19名が、北京に一週間、東京に一週間滞在して英語で議論し、東京セッションの最終日に報告会を合同で開催してその成果を発表します。現地企業や大使館への訪問を通じて、議論に幅を持たせることも特徴です。本会議後には、学んだことを報告書にまとめて社会に発信しています。京論壇は、このような活動を通じて日中両国の学生が本音で互いの価値観をぶつけ合える環境を作っています。

 

近年は東大でも多くの団体が国際交流や学生会議を行うようになりました。その中で京論壇2018がどのような価値を出せるのか。我々運営メンバーはこれから日々模索していくことになります。

 

2005年4月の中国における反日デモをきっかけとして立ち上げられた京論壇も、10年を超す年月を経て、そのあり方が少しずつ変わりつつあります。日中の国家レベルでの関係の変容に合わせ、学生の問題意識も変化しています。その中で社会において京論壇がどのような役割を果たせるのか、今一度立ち止まって考える時期に来ているように思います。

 

例えば、日中関係が比較的安定している今だからこそ、歴史認識の問題や主権の問題など、学生会議が避けがちな話題を扱うのも一つではないでしょうか。終戦から70年を迎えた今でも、ある面において両国の関係は終戦直後から変化が見られないように感じます。AI、IoT技術の急速な進歩が日々叫ばれている現在において、科学技術面における日中間協力といった話題も不可欠でしょう。中国が科学立国としての影響力を伸ばし続けている今、日中両国の科学に資する人間が交流する機会が少ないのは問題ではないでしょうか。

 

今年度の京論壇も、過去の歴史を踏まえながらも自らの存在意義について徹底的に考え、何らかの暫定解を示したいと考えています。

 

現在京論壇では本会議で実際に議論を引っ張っていく「議長」を募集しています。議長は北京側との交渉を通じて、自分が議論したいことを本会議のテーマにすることができます。今までの学生会議の既存概念にとらわれない自由な発想を京論壇は歓迎しますので、皆様の積極的なチャレンジをお待ちしています。「議長」ポストでなく、「参加者」としての関わり方についてでも構いません。ご興味ある方はぜひご連絡いただければ幸いです(jingforum2018@gmail.com)。

 

それではこれから1年間、京論壇2018をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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